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【無人島に生きる十六人】 著:須川邦彦  ナレーション:宮負潤

小説
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漁業調査に出かけた「龍睡丸(りゅうすいまる)」は、悪天候にみまわれ無人島に漂着した。

錨がこわれ、船は座礁し、飲み水のタンクはからっぽ。

そんな状態でも、希望を捨てずに創意工夫と強い心で前向きに生きる、十六人の海の男たちの冒険譚。



中川船長は、十五人の優秀な乗組員と南の海へ漁業の調査に出かけた。

途中で船は座礁し、海図とコンパス、多くの道具と食料が流された。

生きる道は、無人島で命をつなぎ、助けを待つのみ。

飲み水と塩を得る、みはりのやぐらを作る、火種を確保する。

次々に生じる課題を、創意工夫で乗り越えていく。

魚と海がめを食べ、流木や船の部品で道具を作る。

雨の日は集まってお茶会をし、アザラシとの交流も。

いつか助けが来ると信じ、つとめて明るく島暮らしを続ける十六人。

全員で日本へ帰れるか。


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