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【記憶喪失になったぼくが見た世界】 著:坪倉優介 ナレーション:加藤美佐 / 吉野貴大

エッセー
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現在48歳の坪倉優介は、今から30年前、大阪芸術大学1年生のときに交通事故に遭い、記憶だけでなく、食べる、眠る、トイレなど、生きていくのに必要な能力を失い、お金や漢字まで忘れてしまう。

それはまるで、18歳の赤ちゃんと同じだった。

目の前に出されたお米は、「きらきら光る、つぶつぶ」としか思えなかった坪倉には、世界はどのように見えたのか。

目の前に立つ「オカアサン」という女性のことを、どのような経験を積み重ねながら、心から本当の「お母さん」と呼べるようになったのか。

やがて大学を卒業して、京都の染工房に就職。

草木染職人として修業を積んだあと2005年に独立、「優介工房」を設立。

桜、笹、どんぐりなどを刻み、染料にして染めていく作品が、人気を呼ぶ。

100パーセント草木だけで染める制作方法は珍しく、出来上がった着物は「坪倉カラー」と呼ばれるようになる。


【記憶喪失になったぼくが見た世界】

著:坪倉優介 ナレーション:加藤美佐 / 吉野貴大






 
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