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【二木先生】 著:夏木志朋  ナレーション:林祐人

小説
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聴く読書
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どうしたら普通に見えるんだろう。

どうしたら普通に話せるんだろう。

いつもまわりから「変」と言われ続けてきた高校生の田井中は、自分を異星人のように感じていた。

友だちが欲しいなんて贅沢なことは言わない。

クラスのなかで普通に息さえできたなら。

そのためならば、とむかしから好きでもない流行りの歌を覚え、「子供らしくない」と言われれば見よう見まねで「子供らしく」振舞ってもみた。

でも、ダメだった。

何をやっても浮き上がり、笑われてしまう。

そんな田井中にとって唯一の希望は、担任の美術教師・二木の存在だった。

生徒から好かれる人気教師の二木だったが、田井中はこの教師の重大な秘密を知っていたのだ。

生きづらさに苦しむ田井中は二木に近づき、崖っぷちの「取引」を持ち掛ける。

社会から白眼視される「性質」をもった人間は、どう生きればよいのか。

その倫理とは何か。

現代の抜き差しならぬテーマと向き合いつつ予想外の結末へと突き抜けていく、驚愕のエンタテインメント。




 
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