【蜜柑】 著:芥川龍之介 ナレーション:ささきのぞみ 小説 2021.03.152021.06.09 小説 [本ページはプロモーションが含まれています] 聴く読書 ナレーターが朗読した本をアプリで聴けるサービスです。 通勤中に、運動しながら、お休み前など、いつでもどこでも聴くだけで読書ができます。 移動中や作業中などが読書の時間に。 オフライン再生もOKです。 スポンサーリンク スポンサーリンク 冬の日暮。 いいようのない疲労と倦怠とが身を包む中、横須賀発の上り、二等客車に乗り込む。 発車の笛が鳴り、かすかに心のくつろぎを感じたとき、けたたましい音を立てて13、4の小娘が客車に入ってきた。 身なりの不潔さ、下品な顔立ち、3等の切符を握りしめて2等に乗り込んでくる愚鈍な彼女にいらつきながらも、汽車は進んでいく。 ふと目を覚ました時、小娘は重い窓を開けようとしていた。 汽車は今まさにトンネルに入ろうとしているところであった。 客車の中に煤煙がなだれ込んだことで、怒り心頭となった男が見た光景とは・・・ 【蜜柑】 著:芥川龍之介 ナレーション:ささきのぞみ