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藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。 視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。 ここはどこなんだ？ 傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。 「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された・・・」 それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。 『黒い家』で圧倒的な評価を得た著者が、綿密な取材と斬新な着想で、日本ホラー界の新たな地平を切り拓く、傑作長編。 |
ライトノベル
【少年陰陽師 窮奇編】 著：結城光流 ナレーション：甲斐田ゆき / 大谷育江 / 小西克幸 / 麦人 / 他
