【サイコロジカル 兎吊木垓輔の戯言殺し】 著:西尾維新 ナレーション:三瓶由布子 小説Version 1.0.0 2024.05.03 小説 サスペンス・ミステリー [本ページはプロモーションが含まれています] 聴く読書 ナレーターが朗読した本をアプリで聴けるサービスです。 通勤中に、運動しながら、お休み前など、いつでもどこでも聴くだけで読書ができます。 移動中や作業中などが読書の時間に。 オフライン再生もOKです。 スポンサーリンク スポンサーリンク およそ論理立てて物事を考えるほど無意味なことはない。 所詮論理など人の考えたものであり、そして世界は人の手には余りすぎる。 博愛を自らの義務と課し、自由を何よりも重んじる、周囲に調和をこの上なく提供する誠実な正直者、つまりこのぼくは、7月、囚われの壊し屋を救う旅に連れられた。 パーティのメンバーは玖渚友と鈴無音々。 向かう先は悪の要塞。 要するに『堕落三昧(マッドデモン)』斜道卿壱郎博士の研究施設。 この冒険の登場人物は誰もが際限なく矛盾していて、誰もが際限なく破綻していて、そして誰もが際限なく崩壊していて、はっきり言って壊れている。 それはひょっとしたら壊されただけなのかもしれないが、しかし戯言遣いのこのぼくに限って言えば、わざわざ壊してくれるまでもない。 だってぼくは最初から、ほら、こんなにも見事に壊れてしまっているゆえに。