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【オジいサン】 著:京極夏彦 ナレーション:ささきのぞみ

小説
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オジいサン・・・。

と、呼ばれた。

五月某日の早朝、寝床の中でのことである。

いや、実際に音として耳に聞こえた訳ではない。

思い出しただけなのである。

夢を見ていたのかもしれない。

いや、そう呼ばれたこと自体が夢であったと云うことではなくて、そう呼ばれた記憶が睡眠中に夢として再生されていたのかもしれぬ、と云う意味である。

益子徳一、七十二歳、独身。

定年後の人生を慎ましく送る独居老人の大真面目で平凡な日常を、そっとすくい上げて、覗いてみると・・・

可笑しくて、温かくて、すこしだけ切ない「老人小説」

高齢化社会を生きる全ての人に贈ります。


【オジいサン】

著:京極夏彦 ナレーション:ささきのぞみ






 
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