【裂けたレオタード】 著:由紀かほる ナレーション:藤色朔 / でじじ 小説 2021.09.12 小説 官能・ロマンス [本ページはプロモーションが含まれています] 聴く読書 ナレーターが朗読した本をアプリで聴けるサービスです。 通勤中に、運動しながら、お休み前など、いつでもどこでも聴くだけで読書ができます。 移動中や作業中などが読書の時間に。 オフライン再生もOKです。 スポンサーリンク スポンサーリンク 川井日出男は停年退職してから、NBS食品に清掃係として働いていた。 NBS食品には有名な新体操チームがある。 彼が今の仕事で唯一楽しみにしているのは、色とりどりの薄いレオタードに身を包んだ、若い娘たちのみずみずしい肢体を間近に見られることであった。 「川井さん」 不意に声をかけられて、川井はギクリとしてふり返った。 「こんにちは」 新体操のコーチをしている風祭ユリ子だった。 彼女は三年前まで現役だった美貌のユリ子は、川合にとっては女神のような存在だった。 ユリ子と別れた後、更衣室に軍手を落としたことに気付いた川合は足早に引き返した。 ゴミ箱の横に落ちていた軍手を拾うと、すぐ傍らからシャワーの音が聞こえる。 川井の眼は木の四方形に区切られたロッカーに吸い寄せられた。 その中に一つに、たった今ユリ子が脱いだに違いない青いレオタードや下着の類が綺麗に畳んで置かれていたのだ。 この時間には選手たちが更衣室を使用することはない。 見つかれば仕事を失うこともわかっていながら、川合は欲望を押さえることが出来ずにいた・・・ 詳しくはこちら