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【星落ちて、なお】 著:澤田瞳子

小説
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不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。

残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。

早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。

暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。

兄はもとより、弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかり頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない・・・

河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっっているのだった。


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