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高校時代の友人の結婚式に出席するために大阪にやって来た二宮しおりは、同じホテルで政田二三夫と偶然の再会を果たした。 政田はしおりがかつて恋した相手だった。 彼はオリンピックでメダルを期待されたマラソン・ランナーであったが、脚の骨折という苦難を味わう。 だが、彼の主治医であったしおりの父の治療で復活を果たした。 そこにはしおりの精神的な支えもあった。お互い惹かれ合っていた二人。 ついに政田は奇跡の復帰を果たしたのみならず、見事銀メダルを勝ち取ったのだ。 だが、彼が結婚したのは違う女性だった。 タレントであり、モデルである青田エリナにしおりは政田を奪われる格好になった。 正直、後悔がなかったわけではない。 七年ぶりの再会は二人の距離を一気に縮めた。 程よく酔った店からの帰り、「もう一度、七年前に戻れたらなって、この頃思うことがあるんだ」 立ち止まって、政田はしおりの貌を見つめてきた。 そして、突然のキス。 このキスがしおりの戸惑いを氷解させた。 七年前の夢の続きは、熱い夜へと姿を変える・・・ |
