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【鉄道員】 著:浅田次郎 ナレーション:榊原忠美

小説
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娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた。

そのとき、娘さんは、奥さんは、何を思ったろう。

さみしかったのではないか。

うらんでいたかもしれない。

すくなくとも、すごいなあ、立派な人だなあ・・とは思っていなかったに違いない。

家庭をさしおいて、義務を優先した男が、単純に偉いとは思えない。

けれども、ひたむきに懸命に生きてきた姿には、敬意を表さずにはいられない。

こんな風な尊い生き方ができるかどうか。

いやまず、そんな風に生きたいと思えるかどうか。

涙をさそいがちな胸にせまる小説を、朗読演出家水城雄と榊原忠美のコンビが渋く読みあげました。


【鉄道員】

著:浅田次郎 ナレーション:榊原忠美






 
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